【手入力から解放!】Windowsに GPS を搭載して位置情報を自動取得する方法

GPSで自動位置取得天文機器

外部 GPS をインストールする

パソコンに GPS が搭載されていない場合でも、外部 GPS をインストールすることで位置情報を取得できるようになります。

今回はWindows 版 SynScan(AZ-GTi)が位置情報を自動取得できるようにしていきます。また、SharpCap の極軸合わせ機能で使用する位置情報も自動取得するように設定します。

なぜ位置情報が必要?

AZ-GTi のアライメントや天体導入は、現在位置から見える星空を想定して機能しています。例えば日本とブラジルではその日に見える星が異なるので、現時刻の星空を確定するために位置情報が必要となります。
遠征に行く際などは、いつもと違う場所なので毎度位置情報を手動入力することになりますが、GPSを使用すれば自動的に位置情報を確定してくれる様になります。

USB 式 GPS 「VK172」

衛星からの GPS 信号を受信するために、別途 GPS 受信機を手に入れる必要があります。今回、私が購入して動作確認できた GPS はこちらです。

値段も 1,000円程度で、費用対効果の面で優れていると判断しました。
しかしながら、簡素な梱包で本体のみが送られてきます。(ドライバディスク等も無し)
なので、分かっている人向けな商品の模様です。

パソコンへGPSを接続

ノートパソコンのUSBポートに GPS を差し込みます。

GPS USBをPCに刺している状態(USBハブに接続)
GPS USBをPCに刺している状態(USBハブに接続)

ここで、Windows がGPSを認識できているのか確認しましょう。
Windowマークをクリックしてください。

Windows マークをクリック
Windows マークをクリック
検索バーに device と入力
検索バーに device と入力

デバイスマネージャー画面が表示されるので、「ポート(COMとLPT)」の左にある「>」をクリックします。

デバイスマネージャー画面
デバイスマネージャー画面
デバイスの認識はできているが、GPSとしては認識されていない
デバイスの認識はできているが、GPSとしては認識されていない

「USB シリアルデバイス」が追加されていることが分かります。(以下の画像ではCOM4となっていますが、お使いのパソコンによってCOM1だったりと番号が変わります)

このとおり、デバイスの名前に GPS の記載はありません。
つまり、この時点では単なる通信アダプタとして認識されており GPS としては認識されていません。

ドライバをインストールして GPS として使用できるようにしましょう。

ドライバのダウンロード

今回使用するGPSである VK172 は u-blox 社のドライバをインストールすることで使用できるようになります。

u-blox
High precision positioning will drive the next generation of autonomous vehicles for a smarter, cleaner world.

それでは、ドライバのインストーラーをダウンロードしていきましょう。
以下のリンクから u-blox GNSS Sensor Device Driver v2.40 をダウンロードします。

https://content.u-blox.com/sites/default/files/ubloxGnss_sensorDeviceDriver_windows_3264_v2.40.exe

ダウンロードした後はインストールを行います。

当初掲載していたドライバでは正常に即位ができなかった模様です。上記のドライバが正しいドライバです。
たつるーさん ありがとうございます!

ドライバのインストール

ダウンロードしたドライバインストーラーをダブルクリックして起動します。

GPSのドライバインストーラー
GPSのドライバインストーラー

インストーラーの起動直前に、Windowsから実行許可を求める画面が表示されるので、「はい」をクリックします。

ユーザーアカウント制御画面。はいをクリックする
ユーザーアカウント制御画面。はいをクリックする

インストーラーの最初の画面は、インストーラー内で使用する言語設定です。「Japanese」が選択されている状態なので、「OK」をクリックします。

インストーラーで使用する言語選択画面
インストーラーで使用する言語選択画面

インストーラーのメイン画面が表示されます。「次へ」をクリックして先に進みます。

セットアップウィザード開始画面
セットアップウィザード開始画面

ライセンス条項の確認画面が表示されますので、「同意する」ボタンをクリックします。

ライセンス規約書
ライセンス規約書

インストールコンポーネントを選択する画面が表示されるので、「GNSS Sensor Device Driver」をチェックして「インストール」をクリックします。

コンポーネント選択画面
コンポーネント選択画面

すると、「デバイスドライバのインストールウィザード」画面が新たに表示されるので、「次へ」をクリックします。

ドライバインストールウィザード

ドライバのインストールが行われ、数秒で完了します。「完了」ボタンをクリックします。

ドライバインストール完了
ドライバインストール完了

これにて、ドライバのインストールは完了です。「完了」ボタンをクリックして終了します。

セットアップウィザード完了画面
セットアップウィザード完了画面

これでようやく GPS が使用できるかというと、そうではありません。
他のアプリケーション(SynScan等)が GPS から得た位置情報を使用できるように、Windowsに情報共有の許可をしてあげる必要があります。

Windowsのプライバシー設定

位置情報を他のアプリケーションへ共有するために、プライバシー設定を行います。
Windowsマークをクリックしてください。

Windows マークをクリック
Windows マークをクリック

Windows設定を開くために、歯車アイコンをクリックします。

Windows設定ボタンをクリック
Windows設定ボタンをクリック

Windows設定画面の「プライバシー」をクリックします。

Windows 設定画面から プライバシーを クリック
Windows 設定画面から プライバシーを クリック

プライバシー設定画面の「位置情報」をクリックします。

プライバシー設定画面から位置情報をクリック
プライバシー設定画面から位置情報をクリック

位置情報設定画面の「変更」をクリックします。

位置情報設定の 変更ボタン をクリック
位置情報設定の 変更ボタン をクリック

「このデバイスの位置情報へのアクセス」をオンにします。

このデバイスの位置情報へのアクセス(オフ状態)
このデバイスの位置情報へのアクセス(オフ状態)

オンにすると、青色表示されます。位置情報設定画面の下部にある「アプリが位置情報にアクセスできるようにする」の項目もオンにしてください。

アプリが位置情報にアクセスできるようにする
アプリが位置情報にアクセスできるようにする

最終的に、以下の項目がオンになっていることを確認してください。

位置情報設定の最終状態
位置情報設定の最終状態

これで、GPSから得た位置情報をWindowsが他のアプリケーション(SynScan等)に共有できるようになりました。

AZ-GTi (SynScan) の設定

この時点で Windows にインストールされているアプリケーションは GPS からの位置情報を入手可能になっています。

AZ-GTi (SynScan) を Windows で使用すると、多くのメリットがあります。詳しくは以下の記事をご参照ください。

【AZ-GTi をパソコンから操作する】 SynScan for Windows のインストール
AZ-GTi の制御アプリ SynScan電子観望の必須アイテムとも言える激安万能架台 AZ-GTi をパソコンから制御する方法を解説します。プレートソルビングを行うためにはASCOMとの連携する必要がありますが、パソコンにSyn...

それでは、SynScanから取得できるように設定しましょう。SynScan の「設定」をクリックします。

SynScap メイン画面
SynScap メイン画面

SynScan の設定項目一覧から「観測地」をクリックします。

SynScan 設定項目一覧
SynScan 設定項目一覧

初期の状態では、以下のように位置情報を手入力する様になっています。「位置情報を使用する」をクリックして、GPSから自動取得できるようにしましょう。

SynScan 位置情報設定画面
SynScan 位置情報設定画面

GPS から位置情報を入手することが出来ると、以下のように「位置情報を使用する」のスイッチがオンになります。

SynScan 位置情報設定画面。自動取得設定が有効になっている様子
SynScan 位置情報設定画面。自動取得設定が有効になっている様子

この設定によって、遠征などでいつもと異なる場所で AZ-GTi を使用しても自動的に位置情報を更新してくれるようになります。

SharpCap 極軸合わせの位置情報設定(おまけ)

SharpCap の極軸合わせ機能には、より正確な極軸合わせを行う場合は位置情報を設定する必要があります。この位置情報をGPSから取得できるように設定します。

SharpCap の極軸合わせ機能については以下の記事をご参照ください。

【3分でかんたん高精度!】 SharpCap Pro を使った極軸合わせ
Sharp Cap の極軸合わせ機能SharpCap の有料機能の一つに極軸合わせ機能があります。これはカメラで撮影している映像を使って天体望遠鏡の向いている方向を特定しつつ、使用者に極軸合わせの方向を指示してくれるというものです...

SharpCapの設定を開きます。

SharpCap設定
SharpCap設定

設定画面から極軸合わせタブを開いたら、
「大気差を補正する」にチェックし、観測場所設定を「ASCOMマウントの位置情報を使用」を選択します。

極軸合わせ設定画面
極軸合わせ設定画面

これによって、GPSから得た位置情報を SynScan 経由で使用することが出来ます。
ぜひ、究極の極軸合わせをご堪能ください!

今回の設定にある「ASCOM」については以下の記事で解説しています。

【天文機器連携プラットフォーム】 ASCOM のインストール方法 for Windows10
ASCOM Platform のインストール天文機器同士を連携させてカメラ撮影やプレートソルビングを実現しましょう!今回はそのプラットフォームである ASCOM について解説し、インストールしていきます。ASCOMとは...

最後に

多くの Windows機 には GPS は内臓されておらず、このような外部接続機器を使ってようやく位置情報を取得できるようになります。しかし、一度セットアップしてしまえば以後位置情報の手入力から解放される訳ですので試す価値はあるかと思います。

今回紹介した SynScan や SharpCap 以外にも GPS を使うことで楽になるアプリケーションが存在します。ぜひ、お手持ちのアプリケーションにも試してみてください。

それでは、皆さま良い天文ライフを!

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